【源氏物語】⑭「梅枝・藤裏葉」あらすじ&ゆかりの地巡り|わかりやすい相関図付き

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2024年の大河ドラマは第63作『光る君へ』。時代は平安、主人公は紫式部。『光る君へ』では、藤原道長との出会いにより人生が大きく変わることとなる紫式部の人生が描かれています。

たまのじ

紫式部を演じるのは吉高由里子さん。藤原道長は柄本佑さんが演じます。

私は『源氏物語』を読み始めました。『源氏物語』は紫式部の唯一の物語作品。せっかくなので、『源氏物語』を読み進めるのと並行して、あらすじや縁のある地などをご紹介していこうと思います。これを機に『源氏物語』に興味を持っていただくことができたなら、とても嬉しいです。

※和歌を含め、本記事は文法にのっとっての正確な現代語訳ではありません。ご了承ください。

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▼巻ごとのあらすじを中心に、名場面や平安の暮らしとしきたりを解説。源氏物語が手軽に楽しくわかる入門書としておすすめの一冊! 

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目次

第32帖 梅枝(うめがえ)

薫物(たきもの)合わせ

今年は明石の姫君の裳着の儀式が執り行われます。同じ二月に東宮も加冠の儀式の予定なので、その後、姫君が入内することになりそうです。
正月末で、公の行事も少なくのんびりしているので、六条院では薫物合わせが行われます。女君たちもそれぞれ調合する中、源氏の君と紫の上もお互い離れて、どちらが優れた香を調合できるかを競い合っていました。

「薫物合わせ」とは
いろいろな香料を細かく砕いて丸薬上に練り固めたお香の香りを比べて競い合う遊び

二月になり、紅梅が色も香も見事に咲き誇っている頃、蛍兵部卿の宮が訪ねて来ました。昔から仲のよい兄弟である宮と源氏の君が紅梅を眺めていた時、朝顔の君から手紙が届きました。
宮は以前から源氏の君が朝顔の君に夢中なのを知っているので、「どんなお手紙ですか」と興味を示しますが、源氏の君はにっこりして、「薫物合わせをお願いしたので、作ってくださったのでしょう」と、手紙を隠してしまいました。
「一人しかいない娘(明石の姫君)のために、薫物もきちんとしてあげたいのです。それに腰結を秋好中宮にお願いしましたので、ありきたりな支度では失礼だと思いまして」と源氏の君は宮に話しました。

月耕『源氏五十四帖 卅二 梅枝』 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

この機会に、女君たちが合わせた薫物を試してみることにし、優劣の判定を蛍兵部卿の宮に任せます。
源氏の君が調合したものも出すと、「大変難しい判者に任じられてしまった」と宮は悩んでいます。
どれとも決めかねる中で、朝顔の君の「黒方」は格別で、源氏の君の「侍従」の香は優れてなまめかしく親しみのある香りと判定されました。
紫の上の「梅花」は華やかで今風、花散里の「荷葉」はしみじみと心惹かれるものがあります。
明石の君は、とてもなまめかしい香を調合しました。
宮がどの薫香にも花を持たせる判定をするので、源氏の君は「ずるい判者ですね」とからかうのでした。

その夜、源氏の君は、蛍兵部卿の宮や柏木の中将、弁の少将や夕霧たちと一緒に、琵琶や和琴、横笛などを演奏します。その際、弁の少将が催馬楽の「梅が枝」を謡ったことから、この帖は「梅枝」とされています。

裳着の儀

翌日、明石の姫君の裳着の儀が執り行われます。秋好中宮の御殿の西の対が裳着の場所にあてられ、紫の上はこの時初めて、中宮と対面しました。
裳着の儀が始まり、腰結は中宮が行います。灯火の光がほのかに照らす姫君を見て、中宮は「とても美しい方だ」と思いました。
姫君の母・明石の君がこの晴れの舞台に参列していないことを源氏の君は心苦しく思うのですが、人のうわさを懸念して、そのまま参列させないことにしました。

たまのじ

源氏の君は、世間から「なぜ身分の卑しい女が、この儀式に参列するのか」と批判されるのを恐れたのです。明石の君も立場をわきまえて自ら参列しないと決めていたはずです。

東宮の元服は二月二十日過ぎに行われました。源氏の君が明石の姫君を入内させようとしているので、自分の娘を入内させようと思っていた者たちは、思いとどまっていました。
源氏の君が、「宮仕えのいいところは、多くの姫君たちが少しの優劣を競うところにあるのだ。優れた娘たちが引きこもってしまったら、面白みがないだろう」と明石の姫君の入内を延期したので、左大臣の三の宮が先に入内し、麗景殿れいけいでんを賜りました。
明石の姫君の入内に備え、以前、源氏の君の宿直所だった淑景舎しげいさ(桐壺)が改装されます。東宮が待ちわびているので、姫君は四月に入内することとなりました。

源氏の君を後ろ盾とする明石の姫君。そんな姫君と並んで自分の娘を入内させたとしても、娘は姫君に勝ることはなく、日陰で暮らすことになるかもしれないと考え、皆、娘を入内させるのをためらっていたのです。

夕霧の縁談の噂

内大臣(前の頭中将)は、明石の姫君の入内どころではありません。自分の娘である雲井の雁が、美しい娘盛りなのに、ふさぎ込んでしまっているのです。
夕霧は平然としているので、内大臣は「あの時、夕霧との結婚を許していればよかった」と悔やんでいます。
一方、夕霧は、かつて「浅緑の六位なのに」と雲居の雁の乳母に馬鹿にされたことがいまだに悔しく、中納言になって見返してやると思っていました。
源氏の君が「雲居の雁とはどうなっているのかい?右大臣や中務宮からも、お前を婿にと言われているから、どちらなりと決めなさい」と諭しても、夕霧は黙っているだけでした。
しかし、雲居の雁へは思いを込めて手紙を書き続けていたのです。

まだ幼い頃、夕霧は「位が低いのに、姫君のお相手だなんて」と雲居の雁の乳母に見下されたのです。それが悔しくて、「立派に出世して、内大臣の方から『婿になって欲しい』と言わせてみせる」と頑張ってきたんです。

たまのじ

それほど雲居の雁のことが好きだったんですね。

夕霧に縁談が持ちかけられていると聞き、雲居の雁は悲しんでいました。
そんな折、夕霧から想いのこもった手紙が届くのですが、縁談の噂を聞いていた雲居の雁は冷たく突き放すような返事を書いてしまい、夕霧は戸惑うのでした。

つれなさは憂き世の常になりゆくを忘れぬ人や人にことなる
“相手のことを忘れるにつれて冷たくなっていくのは世の常だけれど あなたのことを忘れられない私は 普通の人とは違っているのでしょうか”

夕霧

限りとて忘れがたきを忘るるも こや世になびく心なるらむ
“私のことを忘れられないとおっしゃったのに もう終わりだとお忘れになるのですから 普通の人と違うことなんてありません”

雲居の雁

夕霧は、縁談の話があることは源氏の君から知らされていましたが、その話が進みつつあることをまったく知らなかったのです。

たまのじ

だから、雲居の雁の嫌味の意味がわからなかったんです

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▼姫君はネコ、殿方はイヌのイラストで、物語の全体像を分かりやすく解説!当時の皇族・貴族の暮らし、風習、文化、信仰などについても詳しく紹介されています。

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第33帖 藤裏葉(ふじのうらは)

内大臣の悩み

明石の姫君の入内の準備で忙しい中でも、夕霧は物思いに沈みがちです。一方、雲居の雁は、夕霧の縁談が本当なら忘れられてしまうかもしれないと悲しんでいました。お互いに背を向けていても、思い合っているのです。
そして内大臣は「夕霧の縁談が決まれば、また婿探しに時間がかかるし、ふたりが別れたことが世間の噂の種になってしまう…ここは頭を下げるしかない」と決心しました。しかし、表面上は何もないようでも実際は恨みが解けない関係なので、いきなり言い寄るのはためらわれ、大宮の命日の法事で極楽寺にお詣りするときに話すことにしました。

たまのじ

かつて、夕霧と雲居の雁が仲良くしていた頃、ふたりの関係が望ましくないと内大臣がふたりを引き離してしまったのです。それからふたりは表向きは普通でも、心の内ではわだかまりを持っていたのです。

法事の日、夕霧は誰よりも立派で威厳があり、とてもすばらしく立ち振る舞います。しかし、内大臣に対しては会うことにも気が引け、とても用心深くしながらも表向きは平静を装っていました。内大臣は夕霧のそんな様子をいつもより気にかけています。
突然雨が降り出しました。皆が騒いでいる隙に、内大臣が夕霧に「いつまで私のことを責めるのですか。大宮に免じて、私の間違いを許してくれませんか」と言うと、夕霧は「亡き大宮様には、あなたをお頼りするように言われておりました。しかしどうしても許してもらえそうになかったので、遠慮しておりました」と答えます。あわただしい雨風に、皆散り散りに帰っていきました。
夕霧は、「なぜ内大臣はめずらしく親しげに話しかけてきたのだろう」などと一晩中あれこれ考えていました。

内大臣は、御前の庭の藤の花が見ごろを迎えて見事なので、夕霧への手紙を柏木の中将に届けさせました。
「先日の花の下でのご対面では物足りなく思われましたので、お暇があればお立ち寄りください」とあります。
源氏の君にこの文を見せると、源氏の君は「内大臣は思うところがあって文を出したのだ。早く行きなさい」と得意そうに言います。そして夕霧に格別見事な直衣などを持たせました。
夕霧は、「単なる管弦の遊びへのお誘いではないだろうか」と不安になりながらも出発しました。

初恋が実る時

夕霧が着くと、柏木の中将らが夕霧を出迎えました。内大臣も夕霧の御座を整えさせるなどして、特に心配りをします。挨拶は少しだけにして、花見の宴が始まりました。
内大臣は夕霧に話します。
「春の花はどれも皆美しく咲くけれど、すぐに散ってしまいます。しかしこの藤の花だけは初夏まで咲き続け、それがとても愛おしいのです。そしてこの紫の色は、私たちの縁を表しているように思えませんか」と内大臣は何か言いたげに微笑んで話し続けます。
「あなたは頭がいいのだから、年寄りを大切にしなければならないのはご存じでしょう。それなのに、私をずいぶん苦しめようとなさるのですね」
夕霧が「そんな…亡き母上や大宮様の代わりと思ってお仕えしております。何もかも私が至らないからでしょう」と言うと、内大臣は「藤の裏葉の…」と口ずさんで「あなたに雲居の雁を任せましょう」と伝えました。
それに応えて夕霧が盃を取ってお礼をする所作は、とても優雅でした。

紫にかごとはかけむ藤の花まつより過ぎてうれたけれども
“恨み言は雲居の雁に言うことにしましょう あの子を待たせたあなたを恨めしく思いますが”

内大臣

いくかへり露けき春を過ぐし来て花のひもとくをりにあふらむ
“何度も涙にくれる春を過ごしてきましたが ようやく花咲く春にめぐりあえました”

夕霧
月耕『源氏五十四帖 卅三 藤裏葉』 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

その夜、夕霧はひどく酔ったふりをして、内大臣邸へ泊まることにします。柏木が雲居の雁のもとへ案内しました。
夕霧は夢だろうかと思いながらも、我ながらここまで頑張ったものだと自分を誇りに思います。雲居の雁は恥ずかしがって目も合わせられずにいます。雲居の雁はとても美しく成長していました。
夕霧は「長い間、本当に切なくて苦しい思いでいました」と告げ、そこで夜を過ごしました。
こうしてふたりの初恋は実ったのでした。

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▼訳・瀬戸内寂聴の「源氏物語」は、比較的わかりやすい文章で書かれているので、源氏物語を読破してみたい方におすすめ。全十巻からなる大作です。巻ごとの解説や、系図、語句解釈も付いています。

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明石の姫君の入内

明石の姫君の入内は、四月二十日過ぎとなりました。
紫の上は、上賀茂神社の祭神の降臨を迎えるお祭りに参詣します。葵祭当日は、夜明け頃に参詣し、勅使の行列を見物するために桟敷に着きました。
祭りの勅使は、柏木の中将が務めます。また、惟光の娘・藤の典侍(前の五節の舞姫)も勅使です。
夕霧は藤の典侍が出発するところに手紙を送りました。ふたりは人目を忍んで思いを交わす間柄なのです。藤の典侍は夕霧の結婚に心穏やかではないので、皮肉交じりの返事をしますが、夕霧は「うまくきり返された」と感心します。これからもこの関係は続くのでしょう。

夕霧と藤の典侍は第21帖「少女」で出会い、思いを交わしています。そこからずっと秘かに続いていたんですね。

なにとかや今日のかざしよかつ見つつおぼめくまでもなりにけるかな
“何といいましたか 今日頭にかざしているものの名は それ(葵)を目の前にしながら思い出せないほどになってしまいました(あなたと逢わない日が続いてしまいました)”

夕霧

「葵」=「逢ふ日」。「いつ逢ったか思い出せないほど月日が経ってしまった」と夕霧は伝えます。それに対し藤の典侍は、

かざしてもかつたどらるる草の名は桂を折りし人や知るらむ
“頭にかざしているのに思い出せない草の名は 桂を折った(進士に合格した)あなたこそご存知でしょう”

藤の典侍

「桂を折ったあなたなら知っているでしょう」=「逢えなくなったのはあなたのせいではありませんか(あなたが結婚してしまったからでしょう)」と返したのです。

たまのじ

葵祭では、葵の葉と桂の枝葉を絡ませて作られる「葵桂」が使われるそうです

紫の上は、源氏の君に話します。
「姫君が入内したら、明石の君にお世話してもらうのはいかがでしょうか。姫君もまだ幼いですし、周りの者のお世話が行き届かないかもしれません。明石の君が付いてくだされば、安心でしょう」
源氏の君は「よくお気づきになりますね。そうしましょう」と答え、明石の君に伝えると、それはそれは大変喜びました。
入内の儀式は、控えめとはいってもやはり立派なものでした。紫の上は「実の子の入内なら、どんなによかっただろう」と思い、源氏の君と夕霧も、姫君が紫の上の実の子でないことだけを残念に思っていました。
紫の上は姫君と三日間一緒に過ごしてから退出し、入れ替わりで明石の君が参上します。
その夜、紫の上と明石の君が初めて対面しました。「こうして姫君が美しく成長されるまでの長い間ご縁が続いてきたのですから、これからは親しくしましょう」と紫の上が話します。話すにつれ、「この方が源氏の君に大切にされているのはもっともだ」とお互いに認め合い、打ち解けていきました。

源氏の君、「六条の院」に

源氏の君は、姫君が入内して夕霧も結婚したので、ずっと望んでいた出家をしたいと思います。
紫の上が心配ですが、秋好中宮という心強い味方がいますし、花散里にも夕霧がついているので大丈夫だと考えています。
明くる年、源氏の君は四十歳になり、世を挙げてお祝いの準備が始まります。その年の秋には太上天皇に準ずる待遇を受けることになり、「六条の院」と呼ばれるようになりました。冷泉帝はこれでも不十分だと、帝の位を譲れないことをとても残念に思っています。

「太上天皇」は「上皇」、つまり、譲位した天皇のこと。それに準ずる待遇を受けるということは、臣下ではなく皇族と同列であるということなのです。皇子として生まれながら源の姓を与えられて臣下となった源氏の君にとっては、とても感慨深いことだったでしょう。

内大臣は太政大臣に昇格し、夕霧は中納言になりました。立派になった夕霧を見て、太政大臣は「雲井の雁を宮仕えに出して他の女たちと争わせるより、夕霧と結婚させてよかった」と思い直します。
夕霧は亡くなった大宮の三条殿に移りました。少し荒れていたのを修理し、調度類も新しくして住みます。二人とも幼い頃のことを懐かしく思い出すのでした。

月耕『源氏五十四帖 七 紅葉賀』 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

十月二十日頃、六条の院に冷泉帝の行幸がありました。紅葉のきれいな頃なので、帝から誘われて朱雀院も来ることになります。こんなことは滅多にないことだと世間を驚かせました。六条院でも、心を尽くしてまばゆいばかりの準備をします。
宴では、宮中の楽人の演奏に合わせて殿上の童が舞いました。それは昔の朱雀院の紅葉賀の時のようで、源氏の君は菊を手折らせ、「青海波」を舞った頃を思い出していました。そして太政大臣(前の頭の中将)も同じく思い出しているのでした。

色まさるまがきの菊もをりをりに袖うちかけし秋を恋ふらし
“鮮やかな色で咲く籬(まがき)の菊も その時々に袖を重ねるように舞ったあの秋を恋しく思っているだろう” “太政大臣になられたあなたも 昔私とふたりで舞ったときのことを恋しく思っていることでしょう”

源氏の君

むらさきの雲にまがへる菊の花にごりなき世の星かとぞ見る
“紫の雲(おめでたいしるし)に見間違うほどの菊の花は 濁りない世に輝く星のように見えます” “格段に高い身分になられたあなたは 濁りのない聖代の星のようです”

太政大臣

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▼大和和紀さんの漫画『あさきゆめみし』は読みごたえがある超大作。私は源氏物語を読む前に、あさきゆめみしを読破しました。「源氏物語の訳本を読んでみたけれど、文章がわかりにくくて挫折した」という、じっくりと源氏物語を読んでみたいという人にとてもおすすめです。

たまのじ

私は↓この「完全版」ではなく、文庫サイズのもの(全7巻)をBOOK・OFF(ブックオフ:古本)で買って揃えました♪

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深草山 宝塔寺(極楽寺)

出典:京都フリー写真素材

宝塔寺とは

宝塔寺は京都市伏見区にある日蓮宗の寺院。前身は藤原基経が発願した真言宗の極楽寺とされています。本堂・多宝塔・総門(四脚門)は重要文化財に指定されています。

総門(四脚門)

私は伏見稲荷神社に参拝した時に立ち寄りました。伏見稲荷神社からは歩いて10~15分くらいです。

雲居の雁と夕霧の中将の像

背景が民家のため、写真を加工しています

四脚門の手前に「源氏物語 藤裏葉の苑」があり、そこに雲居の雁と夕霧の中将の像があります。特に説明板などは見当たらなかったのですが、内大臣によって引き離されてから長い時間を経てようやく逢えた場面でしょうか。

源氏物語第33帖「藤裏葉」では、大宮の命日の法事で極楽寺を訪れた夕霧に、内大臣(雲居の雁の父)が、幼いころ思い合っていた夕霧と雲居の雁を引き離してしまったことに対して許しを請う場面が描かれています。その後、夕霧は内大臣邸に招かれ、雲居の雁との結婚を許されたのでした。

深草山 宝塔寺
住所:京都府京都市伏見区深草宝塔寺山町32

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