京都・宇治は、美しい自然環境と歴史的な名所が多くある場所。京都からもJRで20分ほどで行くことができます。また、平等院と宇治上神社の2つの世界遺産があり、少し足を延ばせば、「あじさい寺」として有名な三室戸寺も。
宇治抹茶を使った食事やスイーツなどグルメも魅力いっぱいの宇治。1日で巡る観光モデルコースをご案内します。
今回は京阪・宇治駅付近から出発です。
まずは三室戸寺へ*アクセス・駐車場
まずは三室戸寺へ行きます。最寄り駅は京阪・三室戸駅。三室戸駅から徒歩15分で三室戸寺に到着です。
京阪・宇治駅から三室戸駅へは徒歩5分です
車で行かれる方は、駅周辺または三室戸寺前の駐車場を利用出来ます。
三室戸寺に近いのが①②、最大料金ありの安い駐車場のひとつが③です。
私が訪問した時は、①はバス専用にされていました。①②へは、途中から道が狭くなりますのでご注意を。
①タイムズ三室戸寺前第1(近い)
②タイムズ三室戸寺前第2(近い)
③タイムズ京阪三室戸駅前(安い)
私が選んだ駐車場は④お茶と宇治のまち歴史公園 駐車場です。だだっ広い駐車場に停めたかったのでここにしました。京阪宇治駅前にあります。
▼JR宇治駅周辺の駐車場はこちら
8:30-8:50
駐車場→三室戸寺
JR宇治駅の隣の駅(電車で3分)・JR黄檗駅から徒歩5分のところに、黄檗宗大本山「萬福寺」があります。
三室戸寺のかわりに萬福寺へ、でもいいですね。
9:00 三室戸寺*「あじさい寺」として親しまれる花の寺
数多くの花の名所がある京都で、随一の人気を誇るのが三室戸寺(みむろとじ)。「あじさい寺」として有名な三室戸寺は「花の寺」とも呼ばれ、いろいろな花が咲き誇る寺として広く知られています。
2月下旬頃から、しだれ梅、桜、つつじ、シャクナゲ、サツキ、レンゲ、紫陽花、蓮といろいろな花が入れ替わりで咲くので、長く楽しむことが出来ます。また、紅葉もとても綺麗なので、是非、お気に入りの季節に足を運んでみてはいかがでしょうか。
10:00-10:20
三室戸寺→宇治橋
<プチ情報>伊藤久右衛門 宇治本店・茶房 日曜日10:10
とても人気の伊藤久右衛門。本店の前を開店時間にちょうど通りかかったのですが(日曜日)、すでに待ち組がたくさんいらっしゃいました。
こちらの茶房ではスイーツはもちろんのこと、ミニパフェ付きの抹茶そばなども頂けるようなので、気になる方は早めのランチに寄ってみてはいかがでしょうか。
10:20 宇治橋*三の間から宇治川を眺めよう
日本三古橋の一つ、宇治橋。大化2年(646年)に奈良・元興寺の僧・道登によって最初に架けられたと伝えられています。現在の橋は、平成8年(1996年)3月に完成したもの。京阪宇治駅からほど近いところにあります。
上流側に張り出した「三ノ間」は、守護神「橋姫」を祀った名残りとか、豊臣秀吉が茶の湯に使う水を汲ませたところともいわれ、宇治の茶まつり「名水汲み上げの儀」が行われます。
10:20-10:25
宇治橋→夢浮橋ひろば
10:25 夢浮橋ひろば*紫式部像と夢浮橋之古蹟
宇治橋を渡り終えたところに「夢浮橋ひろば」があります。そこには「紫式部像」が。紫式部の代表作「源氏物語」は五十四帖からなる物語ですが、最後の十帖である「橋姫」~「夢浮橋」の舞台が宇治であるため、その十帖は「宇治十帖」と呼ばれています。
このモデルコースでは、いろいろなところで源氏物語に出会います。源氏物語を知ってから訪れると、なお楽しめることと思います。
私はこの訪問で「源氏物語」に興味を持ち、「あさきゆめみし」という漫画を読みました。源氏物語を知るのにおすすめの漫画です。
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10:25-10:30
夢浮橋ひろば→はなれ 中村製麺
10:30 はなれ 中村製麺*「抹茶うどん」があるお店
混雑を避けるために、早めのランチ。選んだお店は京都宇治 はなれ中村製麺です。このお店は、宇治うどんとだしまき玉子のお店。「抹茶うどん」というのがめずらしいのと、だしまき玉子が大好きなので、ここに決めました。
こちらは「京鴨と九条葱のつけめん」。麺は冷で、つけ汁は温。とりあえずひと口目はうどんをそのまま食べてみると、麺がもちもち!ふわっとお茶の香りがします。
次は、お出汁につけて。このお出汁がとてもおいしかったです。鴨から出たコクのあるお出汁ともっちり麺の相性が抜群だと思いました。ただ、お出汁の味に負けてしまい、抹茶の風味が・・・。
だしまき玉子がででんとのった「肉葱玉抹茶ぶっかけうどん」。もちろんこちらのうどんももちもち。だしまき玉子もとてもおいしかったです。このだしまき玉子の中にはお肉がたくさん入っていました。
また行った時には、宇治抹茶ざるうどんと天ぷらを食べてみたいです
11:30-11:40
はなれ 中村製麺 → 平等院
11:40 平等院*十円玉でおなじみの国宝・鳳凰堂
平等院。中でも有名な阿弥陀堂は、平安時代後期の関白・藤原頼通によって建立され、正面から見た姿が「翼を広げた鳥」のように見えることから「鳳凰堂」と呼ばれるようになりました。屋根の上には鳳凰が。
周りの人たちがみんな十円玉と撮っていたので、私も真似して撮ってみました。
鳳凰堂の内部拝観は先着順で受け付けているそうなので、希望する方は早めに受付をしてくださいね。
また、「ミュージアム鳳翔館」もおすすめ。一万円札に載っている鳳凰(国宝)を間近で見ることができます。他にも梵鐘、雲中供養菩薩像も。是非、行ってみてください。
12:40-12:45
平等院南門→宇治公園
12:45 京都府立宇治公園*平等院と宇治上神社をつなぐ島
京都府立宇治公園は、宇治川の中州に浮かぶ塔の島と橘島、宇治川の左岸にあるよりみち公園からなる公園です。平等院側から橋を渡って宇治公園を通り、また橋を渡ると、宇治川の対岸にある宇治上神社へと行くことが出来ます。
公園の中には、鵜飼用の鵜を飼育している小屋もあります。宇治で生まれた鵜はみんな「ウッティー」とよばれるそうです。なんだかかわいい♪
柿本人麻呂の歌碑や、宇治川先陣之碑もあります。
12:45-13:00
宇治公園 → 宇治十帖モニュメント
13:00 宇治十帖モニュメント*「源氏物語」浮舟と匂宮の像
「源氏物語」の、浮舟と匂宮(光源氏の孫)が小舟で宇治川に漕ぎ出す有名な情景をモチーフに制作された宇治十帖モニュメント。宇治川に架かる朝霧橋のたもとにあります。
13:05 福寿園 宇治茶工房*お茶のお店でちょっと一息
朝霧橋を渡りきると宇治神社の鳥居がありますが、まだ入らずに右の方へ歩きます。するとすぐに見えるのが福寿園 宇治茶工房。
その2階にある「福寿茶寮」でちょっと休憩します。
私が頂いたのは「茶の香もち」。お茶入りのお餅は出来たてで、とてもおいしかったです。きな粉と抹茶、丹波産大納言小豆がのっています。
「源氏物語」の登場人物である薫君と匂宮の名を冠したラテもありました。
13:55-14:00
福寿園→宇治神社
14:00 宇治神社*願掛け「うさぎさん巡り」にチャレンジ
宇治橋の上流、宇治川の右岸に位置する宇治神社。学業の神様として信仰を集めており、「みかえり兎」の古伝でも知られています。そして、願掛け「うさぎさん巡り」で3つのうさぎを見つけるとご利益UPも。
宇治神社で人気を集めているのが「みかえり兎みくじ」。兎の中におみくじが入っています。持って帰ってお家に飾っておきたい可愛さですね。
うさぎだらけのこの神社。手水舎にももちろん、うさぎ。御朱印もうさぎ。絵馬もうさぎ。
そんなコンパクトでかわいい宇治神社は、世界遺産・宇治上神社と合わせて参拝したい神社です。
14:30-14:40
宇治神社→宇治上神社
14:40 宇治上神社*世界一小さい世界遺産
世界遺産「古都京都の文化財」のひとつ・宇治上神社。平等院の鎮守社として長く崇められてきた神社で、全域が世界文化遺産に登録されている非常に格式が高い神社です。
本殿(国宝)は平安時代後期に伐採された木材が使われていて、現存する神社建築としては最古とされています。中央の「中殿」は応神天皇、「左殿」(向かって右側)は菟道稚郎子、「右殿」は仁徳天皇を祀っています。
こちらはおみくじ。なんともかわいいうさぎのおみくじです。また、宇治上神社は御朱印の種類が豊富で、その中でも特に人気なのが「季節朱印」。その時々の季節に応じた御朱印を分けていただくことができます。
「世界一小さい世界遺産」とも呼ばれる宇治上神社。是非、ご参拝ください。
15:00-15:05
宇治上神社→宇治市源氏物語ミュージアム
15:05 宇治市源氏物語ミュージアム*1000年以上読み継がれる物語の世界
源氏物語の雅やかな世界観に触れることが出来る、宇治市源氏物語ミュージアム。人形や模型でその時代の様子が再現されています。光源氏を主人公とした前半の物語を「平安の間」、後半の宇治十帖を「宇治の間」で体験することが出来るのですが、注目すべきは両方の間で再現されている「垣間見」。
「垣間見」は源氏物語でも多く見られる、男性が女性を覗き見て恋に落ちるというその時代の文化。男女が出会うきっかけとなる「垣間見」を、光源氏バージョンと薫君バージョンとで楽しむことが出来ます。
また、匂いをかぎ分けて競う遊び「源氏香」や、源氏物語をテーマとしたアニメやショートムービーを上映する映像展示室など、源氏物語の世界を十分に堪能することが出来ます。
源氏物語ミュージアム内には「雲上茶寮」というカフェもあります。コンセプトは「雲上…宮中・俗世から離れたひっそりとした場所」と「茶寮…宇治茶の文化や日本の伝統を次世代に繋ぐ」。
伝統のお茶や、平安時代の州浜や庭園をイメージしているという華やかなパフェ、アーティスティックな和菓子。庭園を眺めながらゆっくりとお茶とスイーツをいただき、1000年以上も読み継がれている「源氏物語」に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
皆さんの旅が最高の旅になりますように
今回は、実際に私が回ったコースを時間付きでご紹介しました。この私の経験が、皆さんの旅のプランに少しでもお役に立てば嬉しいです。
皆さんの旅が最高の旅になりますように。
いい旅を。たまのじでした。
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