こんにちは。たまのじです。
今回は、京都・三室戸寺をご紹介します。
是非、ご覧ください。
2023年6月時点での情報も含んでいます。訪問の際には、最新の情報をご確認ください。
三室戸寺とは
京都府宇治市、宇治川の北に連なる山々の一峰である明星山の中腹にある三室戸寺。西国観音霊場十番札所です。
創建は奈良時代まで遡り、光仁天皇の勅願により創建されたと言われています。境内には江戸時代に再建された本堂や阿弥陀三尊坐像を安置する阿弥陀堂、江戸時代に建立された三重塔などがあります。
また、境内の南側には、5月に2万株のツツジが咲くツツジ園、6月に1万株のアジサイが咲くアジサイ園が広がっています。
西洋アジサイ、額あじさい、柏葉アジサイ、幻の紫陽花・七段花など約50種が咲き乱れ、『あじさい寺』とも称されています。
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三室戸寺*境内案内図
境内は広くて高低差があるので、動きやすい服装で。ツツジ園とアジサイ園は期間限定で開園するようです。
・ツツジ園:4月中旬~5月中旬
・アジサイ園:6月くらい
三室戸寺を歩こう
それでは三室戸寺を歩いていきましょう。ちなみに私はアジサイ園が開園している6月(2023年)に参拝しました。
拝観受付から石段まで
アジサイ園が開園していると言っても、私が訪れたのは6月25日。7月の頭には閉園となるので、ギリギリの時期に行ったことになります。
この受付に着いたのは9時頃。それなりに人がいました。
受付の近くに新羅大明神を祀る社がありました。
よくわからなかったので調べたのですが、「園城寺(三井寺)の新羅社を勧請して祀ったもの。三室戸寺は園城寺の別院として新羅社を勧請して創建された寺。」という記事を見つけました。
きれいなあじさいが咲いていたのでパチリ。
少し行くと句碑が。俳人・岡井省二(1925-2001)の句碑です。
あぢさゐの色をあつめて虚空とす
省二
受付から2分ほどで山門に到着。この朱色の山門をくぐってまだまだ進みます。
山門をくぐるとすぐに、「お花見処・はんなりかふぇ 花の茶屋」のメニューのディスプレイが。おいしそう♪
参道には灯籠がいくつか並んでいました。
ここ三室戸寺がある宇治は、「源氏物語」で光源氏の死後の物語の舞台となっています。三室戸寺にも縁の碑があるので、あとで紹介します。
右手の下方には「アジサイ園」が広がっています。写真の左側に見える建物が先ほどご紹介した「花の茶屋」です。
また「花の茶屋」の案内がありました。「ハートのあじさいパフェ」がかわいい♪
進むと石段が見えてきました。山門から2分ほどの距離です。石段は66段。
手前には「ようおまいり」と書かれています。
2023年には、この階段にあじさいアートが展開されました。その名も「あじさい花うさぎ(飛躍)図」。
2022年は「あじさい昇鯉(しょうり)図」。コロナ禍を「勝利」突破しようという願いが込められたそうです。
あじさいアート
— 三室戸寺 (@mimurototemple) May 29, 2023
あじさい花うさぎ(飛躍)図
今年も本堂に続く60段の石段を使ってあじさいアートを作図します。
当山は古くから兎に縁のある寺で、約700株の赤・白・青のポットあじさいを使いコロナからの脱却・飛躍を願い月に向かううさぎ図を描きました。
ポットあじさいですので、長くは持ちません pic.twitter.com/LrdBjJFBCK
あじさい昇鯉図(勝利)が2日がかりで完成。鯉が急流を昇る様子を表現しました。
— 三室戸寺 (@mimurototemple) May 31, 2022
赤、青、白の700鉢のアジサイで、コロナ禍を勝利突破し、再び平穏な生活が取り戻されるよう願いを込めて描きました。#三室戸寺 #京都 #あじさい #紫陽花 pic.twitter.com/2NXTvkrfLu
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手水舎*蓮(はす)の形の手水舎
石段を上りきると左手に手水舎が。アジサイの季節に参拝したので、手水舎はアジサイで飾られていました。よく見るとお不動さんがいらっしゃいます。
後ろの方には、ハートの絵馬が掛けられています。
宇賀神(狛蛇)*なでると金運・良運UP!
手水舎から後ろを振り返ると、「宇賀神」が。少しぎょっとしてしまうお姿ですが、顔はとてもにこやか♪蓮の上に乗っていらっしゃいます。
「耳をさわれば福がくる、髭を撫でると健康長寿、しっぽをさすれば金運がつく」
私は「しっぽ」をなでなで。皆さんはどこをさわりますか?
宇賀神の隣には石造りの摩尼(まに)車が。一回転させると一巻の経を唱えるのと同じ功徳があるとされています。
福徳兎(狛兎)*卵型の石が立てば運気UP!
手水舎と宇賀神から本堂へ向かっていくと、左手に「福徳兎」があります。
三室戸寺のある地域は古くから菟道(うじ)と呼ばれ、宇治の中心地でもありました。 仁徳天皇の弟・菟道稚郎子(宇治天皇)が宇治に来た際、兎が道案内したとの伝承があり、兎と縁があるのです。
福徳兎が抱いている玉の中に卵型の石があり、それが立てば運気があがり、足腰健全になると伝えられています。
宝勝牛(狛牛)*玉をなでると勝運UP!
そして福徳兎の反対側には「勝運の牛」が。
この牛の口の中にある玉に触れると勝運がつくとのこと。
おなかのところにある覗き窓からは、胎内にある牛の木像を見ることができます。
隣には手形が。
若乃花(左)と貴乃花(右)の手形です。「若貴兄弟」として人気を博し、ついに横綱となったあの兄弟の手形。勝運にご利益がありそうですね。
本堂*恋愛の絵馬や病気治癒の絵馬で願い事を
明星山三室戸寺のご本堂。西国観音霊場十番札所です。
大型線香もあり、家内安全、心願成就など、ご利益を選べます。
賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)像*なでるとケガや病気が治る
本堂の左脇には、賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)像が。「なで仏」として祀られていて、自分の体の悪い部分と同じ部分をなでると、なでた部分の病気やケガが治ると言われています。もともと赤い色のはずなのですが、かなりなでられたのか、ほとんど色が残っていないですね。
更なるご利益のために、絵馬も書くことができます。
絵馬*「ハートの絵馬」で恋が叶う?
本堂の右脇のほうへ行くと、いくつかの絵馬があります。これは「ハートの絵馬」。手水舎にも掛けられていましたね。
恋愛に関する願い事をはじめ、人との縁や家族の幸せを祈って書く人も多いようです。
こちらは「仏足石」。
仏足石は、仏の足うらの形(千輻輪相)を石に彫り付けたものです。仏足石をその手でさすると、足腰の悪い人に良いと言い伝えられています。
三室戸寺
朝鮮鐘の龍頭*なでるとお金(鐘)のかえる龍頭
これは三室戸寺の古鐘の龍頭(りゅうず)。
豊臣秀吉の武将・増田長盛が戦の際に没収した梵鐘の龍頭(吊り手)を切り取ったところ、たちまち病に。長盛は梵鐘の祟りだと思い陳謝すると、病気は癒えたのだそう。
鐘も寺に還ったことから、この鐘の龍頭をなでると金(鐘)がかえると伝えられています。
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阿弥陀堂・鐘楼*親鸞の父・日野有範の墓
本堂の東にある阿弥陀堂は、親鸞の父である日野有範の墓であると言われています。親鸞の娘・覚信尼が祖父の有範の墓上に阿弥陀堂を建てたのだそう。
その向こうには鐘楼があります。
浮舟之古蹟*「源氏物語」ゆかりの地
鐘楼のそばに「浮舟之古蹟」と書かれた碑があります。かつて「浮舟古跡社」という神社があり、それが石碑に改められたのがこの「浮舟之古蹟」の碑だそうです。
紫式部が書いた「源氏物語」。全五十四帖のうち最後の十帖は、主に舞台が宇治であることから「宇治十帖」と呼ばれています。
光源氏の死後、光源氏の子として育つ薫、光源氏の孫・匂宮、そして光源氏の異母弟(八の宮)の娘である大君・中の君・浮舟たちが繰り広げた悲しい恋の物語が「宇治十帖」で描かれています。
三重塔
奥の方にある三重塔。すれ違う人に気を遣ってしまうほど狭い道をほんの少したどって抜けたところに三重塔があります。
こんなふうに近くから見上げるのもいいけれど、遠くから見た方がいいかなと思えます。
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三室戸寺の四季
「あじさい寺」として知られる三室戸寺ですが、「花の寺」とも呼ばれるほど、季節ごとに素敵な木々や花を見せてくれます。
私はまだアジサイの季節にしか行けていないので、他の方が撮った写真と公式Xから画像をお借りして紹介します!
春*しだれ梅・桜・ツツジなど
(2024.04.04までに撮影)
— 三室戸寺 (@mimurototemple) April 6, 2024
三重塔前の桜が満開です。
シャクナゲやボケの花も咲いております。#mimurotoji #三室戸寺 #花の寺 #京都 #宇治 #桜 #桜の花 #三室戸寺の桜 pic.twitter.com/bhml2u0VDZ
(2024.03.28撮影)
— 三室戸寺 (@mimurototemple) April 3, 2024
春の花が咲き始めました。
ミツバツツジ、ヒガンザクラ、ボケの花、トサミズキが咲いております。#mimurotoji #三室戸寺 #花の寺 #京都 #宇治 #ミツバツツジ #ヒガンザクラ #ボケの花 #トサミズキ #イヨミズキ pic.twitter.com/8Ph3gbUftg
(2024.04.23撮影)
— 三室戸寺 (@mimurototemple) April 23, 2024
平戸ツツジ園が20日(土)より開園致しました。
開花状況 3.4分咲き
今週末からゴールデンウィーク中が一番の見頃になると思われます。 pic.twitter.com/hgvVYkjoFb
初夏*アジサイ・蓮など
(2023.06.01)
— 三室戸寺 (@mimurototemple) June 1, 2023
本日よりあじさい園が開園致しました。
開花状況
3分咲きです。
花手水、始めました
本年度最初の花手水です。
あじさい花うさぎ図と同じくこちらも長くは持ちません。
お花は日によって変わる事があります。
ご了承くださいませ。 pic.twitter.com/fCsfaIJool
本日のハートマークあじさい pic.twitter.com/WDiZSvl20r
— 三室戸寺 (@mimurototemple) June 8, 2023
(2023.6.29撮影)
— 三室戸寺 (@mimurototemple) July 3, 2023
蓮の花が咲いております。
色んな種類があり、どれも可愛らしいです。
蓮の花は午前中しか咲きません
早めにお入り頂く事をお勧めします。
あじさい園開花状況 見頃過ぎ pic.twitter.com/H3Zv9iwM7Q
(2023.07.08)
— 三室戸寺 (@mimurototemple) July 11, 2023
ハス酒を楽しむ会を開催致しました。
蓮の花を見ながら、皆様ハス酒を楽しんでおられました。
蓮の見頃時間は午前中です。
午後は花びらが閉じてつぼみに戻ります。
7月中は美しい蓮の花を楽しめるでしょう。#mimurotoji #三室戸寺 #花の寺 #京都 #宇治 #蓮 #ハス酒 #ハス酒を楽しむ会 pic.twitter.com/BPgNhGDk2V
秋*秋明菊・金木犀・紅葉
(2023.10.6までに撮影)
— 三室戸寺 (@mimurototemple) October 12, 2023
秋明菊が咲いております。
八重の秋明菊も咲き始めました。
花は小さいですが、可愛らしいです。 pic.twitter.com/r10MwEvAQz
(2023.10.17撮影)
— 三室戸寺 (@mimurototemple) October 18, 2023
金木犀が満開です。
参道を歩くと金木犀の甘い香りがします。
オレンジの小さな花も可愛らしいですね。#mimurotoji #三室戸寺 #花の寺 #京都 #宇治 #金木犀 #金木犀の香り #紅葉 #しだれ梅 #ツツジ #あじさい #蓮 pic.twitter.com/VKp8uptgy9
(2023.11.22撮影)
— 三室戸寺 (@mimurototemple) November 24, 2023
紅葉状況 見頃です。 pic.twitter.com/j7dYKhClxj
(2023.11.29撮影)
— 三室戸寺 (@mimurototemple) December 1, 2023
見頃の紅葉の様子です。#mimurotoji #三室戸寺 #京都 #宇治 #紅葉 #もみじ #イチョウ #しだれ梅 #ツツジ #あじさい #蓮ノ空賞 pic.twitter.com/2yLgTQax8O
冬*雪景色
三室戸寺にも雪が積もりました。
— 三室戸寺 (@mimurototemple) January 21, 2022
真っ白な景色が美しいです。
福徳兎は雪だるまを作っている様に見えました。#三室戸寺 #京都 #宇治 #梅 #花見 #雪 pic.twitter.com/niEtx5hkci
引き続き雪の三室戸寺です。
— 三室戸寺 (@mimurototemple) January 24, 2022
雪化粧をした三重塔は本当に綺麗でした。
静寂の中、ただただ降りしきる雪を眺めるのも良いものですね。#三室戸寺 #京都 #宇治 #梅 #花見 #雪景色 pic.twitter.com/iqWDDgruLs
御朱印*西国三十三所・素敵な切り絵も!
西国三十三所観音霊場十番札所 御朱印
三室戸寺は西国三十三所観音霊場十番札所。なので、その御朱印をいただきました。
ちなみに私が持っているこの御朱印帳は西国三十三所の御朱印帳。水彩画が入っているので、「あ、あそこのお寺のだな」ってすぐ思い出せます。
▼気になる方はこちらから。「水彩画」と書かれているものをチェック!
「切り絵御朱印」や「季節限定御朱印」も
今年2024年は、大河ドラマ「光る君へ」で紫式部の生涯が描かれています。それにちなんで、紫式部に縁のある三室戸寺では、「源氏物語」の切り絵御朱印を授かることができるようです。
また、三室戸寺は他にも限定御朱印が用意されています。公式Xで紹介されるので、気になる方はそちらをチェックしてくださいね。
「光る君」切り絵御朱印 新春より授与。
— 三室戸寺 (@mimurototemple) December 20, 2023
宇治は源氏物語の町といわれます。
三室戸寺も源氏物語と少なからず縁があります。
境内には「浮舟の古跡」があり、三室戸僧正と言われた隆明は藤原道長の甥 隆家の息子でした。#光る君へ #大河 #紫式部 #光源氏 #源氏物語 #浮舟 #宇治十帖 #朱印 #三室戸寺 pic.twitter.com/w1t3ZY3qsu
新しい限定御朱印のご案内です。
— 三室戸寺 (@mimurototemple) April 30, 2024
「薫風」
藤の花とカキツバタの爽やかな初夏の風をイメージしております。
※書置きのみ
※無くなり次第授与終了致します。#mimurotoji #三室戸寺 #花の寺 #京都 #宇治 #御朱印 #限定御朱印 #薫風 #無くなり次第授与終了 #藤の花 #カキツバタ pic.twitter.com/PvaQvyjqXj
御守り
恋が叶う?ハートのアジサイの御守り
三室戸寺でハートのアジサイを見つけると恋が叶うと言われているそうです。このハートのアジサイの御守りを身に着けていると、もっと恋愛運がUPするかも?
宇賀神の「金運守り」も
他にも御守りがあります。こちらもときどき公式Xで紹介されています。御守りも限定の場合があります。
御守りのご案内
— 三室戸寺 (@mimurototemple) January 31, 2024
梅のつぼみも膨らみ、しだれ梅園の開園も近づいておりますので
しだれ梅の御守り「梅の花 幸せ守り」の授与開始しました。#mimurotoji #三室戸寺 #花の寺 #京都 #宇治 #しだれ梅 #幸せ守り #しだれ梅園 pic.twitter.com/D7jehmkNuG
新しい御守りのご案内です。
— 三室戸寺 (@mimurototemple) December 26, 2023
「金運守り」
境内にあります宇賀神の御守りです。
宇賀神
髪をさわれば福がくる、耳をなでると健康長寿
しっぽをさすれば金運がつく#mimurotoji #三室戸寺 #京都 #宇治 #御守り #金運守り #宇賀神 #光る君へ #大河 #紫式部 #光源氏 #源氏物語 pic.twitter.com/uaGCK8VWTw
皆さんの旅が最高の旅になりますように
今回は、京都・三室戸寺をご紹介しました。
皆さんの旅が最高の旅になりますように。
いい旅を。たまのじでした。
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三室戸寺 アクセス*おすすめのホテル・旅館
三室戸寺周辺マップ
阪急 京都河原町駅からのアクセス(約1時間)
阪急・河原町駅…(徒歩5分)…京阪本線・祇園四条駅…(中書島駅で京阪宇治線へ乗り換え)…京阪・三室戸駅…(徒歩15分)…三室戸寺
JR 京都駅からのアクセス(約1時間)
JR京都駅…(JR奈良線16分)…JR木幡駅…(京阪宇治線へ乗り換え)…京阪・木幡駅…(京阪宇治線5分)…京阪・三室戸駅…(徒歩15分)…三室戸寺
※JR宇治駅から(約2.3km)…徒歩35分、またはタクシーを利用、または京阪バス