生田神社は兵庫県神戸市、三宮の中心部にある神社。
「縁結び」「恋愛成就」にご利益があるとして有名で、ハート型の絵馬や恋愛占いの「水みくじ」、ブレスレット「たまき」は恋を叶えたい人たちに大人気。地元では「いくたさん」として親しまれています。
神戸を代表する神社のひとつ・生田神社。是非、ご覧ください。
2024年5月時点での情報で執筆しています。訪問の際には、最新の情報をご確認ください。
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生田神社ってどんなところ?
御祭神は稚日女尊(わかひるめのみこと)
神功皇后元年(201年)三韓外征の帰途で船が進まなくなったため、神戸港で神占を行ったところ、稚日女尊が現れて「私は活田(いくた)の長峡国(ながさのくに)にいたい」と言ったので、海上五十狭茅(うながみのいさち)を神主として祀られたところが生田神社です。
稚日女尊は神服を織る神様。糸と糸を合わせて織ることから、「人と人との縁を結ぶ」神様だと考えられています。
縁結びや恋愛成就、安産、健康長寿などにご利益があるほか、阪神・淡路大震災など幾多の災害を乗り越えてきたことから、再生・勝利の神様としても崇められています。
地名「神戸」は生田神社から
「神戸」という地名は、現在の三宮・元町周辺が古くから生田神社の神封戸の集落であり、生田神社の神様のお世話をする44戸の家・神戸「かむべ」があったことに由来しています。
生田神社境内MAP・所要時間は?
参拝したのは2024年5月。境内MAPとして楼門の脇にこの「境内見取図」があるほか、受付にあるパンフレットにも掲載されています。
参拝所要時間は、ゆっくり回って30~40分くらいです。
生田神社境内を歩く
一の鳥居はどこ?
三宮駅(三ノ宮駅)から数分歩くと生田神社に着きました。奥に見える朱色の鳥居は「三の鳥居(大鳥居)」。手前のヒノキの鳥居が「二の鳥居」。
1995年、阪神・淡路大震災で当時の石製の鳥居が崩壊。伊勢神宮から譲り受けた古材で新設しましたが、老朽化のため、再び伊勢神宮に部材を譲り受けて2015年に今のヒノキの鳥居に建て替えられました。
では、「一の鳥居」はどこでしょう?
「一の鳥居」は離れたところにあるんです。
この二の鳥居から南の駅の方へと続く「いくたロード」。その道をずっと進んで線路を越えて南に(海側に)進むと、一の鳥居があります。
大海神社*海上安全・道開きの神
二の鳥居をくぐって左手にあるのが大海神社。御祭神は、神戸の地主神として最も古くこの地に祀られた神・猿田彦大神です。
豊臣秀吉が海外遠征をした時、海上の安全を祈って船内にお祀りした神だそうです。
今では水先案内の神・海上安全の神として、海運関係の企業に深く信仰されています。
松尾神社*酒造・農業の神
二の鳥居をくぐった右側には松尾神社が。御祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)。酒造・農業の神です。手前左側には「灘五郷酒造の発祥地」の碑があり、生田・廣田・長田・片岡の四社から稲を持ち寄って生田神社境内で醸造した神酒で新羅の要人の宴を賜ったと記されています。
これが灘五郷酒造のはじめであり、酒造王国の発祥の地は生田神社であると言われています。
手水舎*かわいい花で飾られています
こちらは手水舎。きれいな花で飾られていました。柄杓は置かれていないので、竹の先から流れ出る水で手や口を清めます。
楼門*「水みくじ」はここでいただこう
さあ、楼門をくぐっていよいよ本殿へ。ちょっとその前に!楼門の左右に授与所がありますが、向かって左の授与所でお守りや絵馬など、右の授与所でおみくじなどをいただきます。
縁結び「水みくじ」は右の授与所でいただくことができます。参拝したらここで授かってから生田の森へ行きましょう。もし忘れても、生田の森は近いので大丈夫!
本殿*倒壊から再生した蘇りの社
写真は拝殿。この奥に本殿があります。本殿のそばには日吉神社・諏訪神社・八幡神社・住吉神社の四末社があります。
阪神・淡路大震災により本殿が倒壊。しかしその翌年には祭などの行事を再開、わずか1年半後に再建されました。そのため「蘇る神」としても信仰を集めています。
手前の左側には吽形(うんぎょう)の狛犬像が、右側には阿形(あぎょう)の獅子像があります。
それではここから時計回りに参拝していきます。
生田の池*藤原定家が歌にも詠んだ名勝
「拾遺和歌集を始め、順徳院百首、夫木和歌抄などに多く『生田の池』の詠歌が載せられており、当時より名だたる名勝として知られた池です。」と公式サイトで紹介されています。
しぐれ行く生田のもりのこがらしに池のみくさも色かはる頃
藤原定家
柵や植物があって、ちょっと見にくかったです・・・。
池の横には「生田神社震災復興記念碑」があります。
市杵島神社*芸能上達・水の神
生田の池にあるのが市杵島神社。ちょうど鴨がお散歩中でした。この市杵島神社の御祭神は市杵島姫命(いちきしまひめ)。またの名を弁財天といい、七福神の中の唯一の女神です。インドでは水の神とあがめられているそう。また、琵琶を持っているので、音楽芸能の守護神であり、知恵と財宝を授ける神でもあります。
脇にはたくさんの絵馬が掛けられていました。絵馬は楼門にある授与所でいただくことができます。参拝のあとに授かるようにしましょう。ハートの絵馬、かわいいですね。
戸隠神社*身体健全・筋力増進・大力の神
こちらは戸隠神社。御祭神は天手力男命(あめのたぢからおのみこと)。天の岩戸の故事に出てくる神で、本社は信州長野戸隠にあり、その御分霊が祀られています。
この右手に折鳥居と礎石があります。「此石柱は往古より生田神社表参道櫻並木の入口西国街道際に建てられし石鳥居の柱なり」と説明書きが。この鳥居は安政元年(1854)の大地震で支柱を残して倒壊。その一部がここに保存されています。
その手前には「さざれ石」がありました。
蛭子神社*商売繁盛の神
戸隠神社の隣には蛭子神社が。御祭神は蛭子命(ひるこのみこと)。日本の始祖である、イザナキ(伊耶那岐命)とイザナミ(伊耶那美命)の御子神で、「えべっさん」の名で親しまれている商売繁盛の神です。
生田の森*源平合戦の古戦場
蛭子神社から少し戻って奥の方へ行くと、生田の森の入口があります。「水みくじ」の看板が目印!
この入口から中に入ります。
源平合戦の折、西は須磨の一ノ谷から、東はこの生田の森にかけての一帯が戦場に。そして水害や震災にあったりと、ここは多くの被害を受けてきました。
でも、今ここに立つと、緑は生い茂っていて強い生命力を感じます。「負けない」。そんなふうに思わせてくれる、素敵な森です。
ここにも鴨がいました。三羽のおしりがとってもかわいい♪
生田森坐社*安産・万物成長・生田の森の守り神
生田の森の中、木々に囲まれて鎮座しているのは生田森坐社(いくたのもりにいますやしろ)。御祭神は神功皇后(じんぐうこうごう)で、安産・万物成長にご利益がある生田の森の守り神です。
金龍泉*縁結びの「水みくじ」
ここ「金龍泉」で水みくじができます。あらかじめ楼門でいただいた水みくじを浸してみます。すると・・・。
文字が浮かび上がってきました!結果は中吉。ちょっと浸しすぎて文字が潰れてしまいました・・・。「4分咲きか。残念。」と思いつつ、これから満開に近づいていくんだと期待しながら祈って結んでおきました。
生田稲荷大明神*生活守護・食物、稲の神
稲荷神社がありました。御祭神は稲倉魂命(うがのみたまのみこと)。伏見稲荷大社の主祭神で、「お稲荷さん」として広く信仰されています。
楠の神木*再生・復興の象徴
稲荷神社の隣にあるのは、「楠の神木」。年輪が見えるように切られたものも飾られています。
約五百年の年輪を持つこの楠の神木は、昭和二十年六月五日の神戸大空襲で焼けただれたにもかかわらず、力強く蘇ったそうです。
そのため、再生・再起・合格・復活・復興の象徴として信仰されています。
庖丁塚*食文化向上を願って建立された塚
料理に携わる人たちの魂のこもった庖丁に感謝するとともに、食文化の向上を願って建立された塚。皇太子殿下ご成婚・第六十一回神宮式年遷宮の記念事業として、神戸市内の料理食品関係者によって建立された塚だそうです。(建立:平成五年十月二十五日)
近くには、関係のありそうな社も並んでいました。
- 塞神社・・・防夭・食中毒の神
- 雷大臣神社・・・食文化発展 料理上達の神
- 人丸神社・・・学問の神・防火の神
絵馬掛所*ハートとファミリアの絵馬がいっぱい
絵馬掛所には、ハートとファミリアの絵馬がたくさん掛けられていました。
「愛 おねがい」とストレートに書かれた絵馬なら、なんだか願い事も叶いそう。推しがいるグループのコンサートチケット当選を願って絵馬を書く人も多いそうです。
この近くに神戸本社を構えるベビーこども関連ブランド・ファミリアとのコラボの絵馬「はぐくみ」。こどもが健やかに育つように、そして家族の幸せを祈って、多くの人が絵馬を掛けています。
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生田神社の御朱印・御朱印帳
生田神社の御朱印はこちら。生田神社のほか、神戸七福神・弁財天の御朱印があります。
2024年5月に参拝。季節限定の御朱印がたくさんありました。中には切り絵の御朱印も。
私は「初夏詣」の切り絵御朱印をいただきました。かわいい花柄のクリアファイルもつけてもらえました。
鈴蘭が月夜に輝く様子をイメージして作られたこの切り絵御朱印。鈴蘭は「幸福」「再び幸せが訪れる」という花言葉を持っているそうです。
御朱印帳はこれらの種類があるみたいです。ここにもファミリアとのコラボがありますね。神戸タータンも人気だそうですよ。
生田神社の御守り
縁結び守「たまき」
生田神社のご祭神「稚日女尊」は機織りの神で、糸と糸を織り成すように良きご縁を結ぶと言われています。その糸に、良縁が永遠に続くことをイメージしたチャームがついているのが「たまき」。
「たまき」とは奈良時代以前の言葉で、今で言うブレスレットの名称。玉などを紐に通した「たまき」がお守りとして使われていたそうです。
この「たまき」を身に着けて「生田の森」にあるご神木に手を添えてお祈りすると、よりご利益がありそうですね。
近年、「春」「夏」「秋」「冬」をイメージした季節のカラーの「たまき」が、季節ごとに数量限定で授与されているようです。気になる方は、インスタグラムの公式アカウントでチェックしてみてください。
その他の御守り
その他の御守りは生田神社公式サイトへ。ファミリアの御守りもあります♪
生田神社へのアクセス
生田神社 ご案内
所在地:〒650-0011 神戸市中央区下山手通1丁目2-1
お札授与時間:9時~17時
御朱印受付時間:9時~17時
閉門時間:17時
公式サイト:ご縁結びのいくたさん – 神戸の安産祈願・恋愛成就・ご縁結びは生田神社 (ikutajinja.or.jp)
生田神社へのアクセス
◆車でのアクセス
阪神高速道路3号神戸線生田川ICまたは京橋ICより約5分
◆電車でのアクセス
JR三ノ宮駅、私鉄各線三宮駅より北へ徒歩10分
JR新神戸駅(新幹線)より南へ徒歩20分
JR新神戸駅よりタクシーで約5分 ※JR新神戸駅から三宮駅まで1駅(地下鉄)
皆さんの旅が最高の旅になりますように
今回は、兵庫・生田神社をご紹介しました。
皆さんの旅が最高の旅になりますように。
いい旅を。たまのじでした。
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