【京都】貴船神社で縁結び祈願*水神を祀る社の見どころを詳しくご紹介!

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こんにちは。たまのじです。

京都市左京区鞍馬貴船町にある神社、貴船神社(きふねじんじゃ)全国に二千社を数える水神の総本宮全国に約500社を数える貴船神社の総本宮でもあります。

灯籠が並ぶ石段はあまりにも有名で、緑の季節も雪の季節も、とても美しい景色で人々を魅了していますね。市街地より涼しいので、避暑地としても人気。

多くの参拝者が集う、貴船神社。是非、ご覧ください。

2024年5月時点での情報で執筆しています。訪問の際には、最新の情報をご確認ください。

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目次

貴船神社のご利益は?

本堂

貴船神社のご利益は「諸願成就、縁結び、運氣隆昌」

ご祭神の高龗神(たかおかみのかみ)は、降雨・止雨を司る龍神。万物の命の源である水の供給を司る「水源の神」です。清らかな水が濁らないように、地名は「貴船(きぶね)」ですが、貴船神社は「貴船(きふね)」と濁らずに読みます。

たまのじ

「きふね」は「氣生根」とも。氣が生ずる根源の地として、古くから多くの人たちに崇められてきました。

貴船神社の参拝は「三社詣」

貴船神社は貴船川に沿って下流から上流へ、本宮・結社・奥宮の順に三社が鎮座しています。本宮→奥宮→結社の順で参拝するのが正しく、三社を参拝する「三社詣」が古くからの習わしで残っているのだそうです。

私も今回、この順で参拝したので、その様子をご紹介していきます!

本宮*御神水で「水占みくじ」

二の鳥居・春日灯籠・龍船閣

二の鳥居

こちらは二の鳥居。一の鳥居は、叡山電車「貴船口」駅から貴船神社とは反対の方向に行くとあるようです。

鳥居にかかる赤いもみじは「ノムラモミジ」。春先から秋まで、やや紫がかった紅色の葉をつけます。

鳥居の向こうには、御神木の大杉が見えます。

白髭社

二の鳥居をくぐって右手、大杉の傍らには、末社・白髭社が。御祭神は猿田彦命です。

そして進んで行くと・・・。

春日灯籠

貴船神社と言えば、この朱色の春日灯籠。緑に赤が映えますね。私にはたまたまシャッターチャンスが訪れましたが、いろんな人がいろんなポーズで写真を撮っているので、通るのに少し躊躇するフォトスポットです。

写真でしか見たことがないのですが、雪の頃のこの石段もとてもきれいです。歩くの大変そうだけど。

春日灯籠
Photo AC

紅葉の季節のライトアップも素敵♪

Photo AC

石段を登ると、休憩処「龍船閣」があります。写真が撮れなかったので、紅葉の頃の写真をお借りしました。

龍船閣
Photo AC

龍船閣からは、貴船川の方の景色が見えると思われます。私が参拝した日はコンサートが開かれていたので、入ることができませんでした…残念。

龍船閣の向かいには、末社・祖霊社

祖霊社

絵馬発祥の地記念碑

本宮の近くには2頭の馬の像が。

絵馬発祥の地記念碑

これは絵馬発祥の地記念碑。貴船神社は絵馬発祥の社なんだそうです。

昔、日照りや長雨が続くと、降雨を祈願して黒馬が、止雨を祈願して白馬または赤馬が貴船神社に奉納されました。平安時代になると板に馬の絵を描いた板立馬が奉納されるように。それが、現在の絵馬奉納の起源になったと言われています。

たまのじ

和泉式部の絵馬が…?またあとでお話しします。

絵馬

本殿・拝殿

Photo AC

絵馬発祥の地記念碑と絵馬掛け所の向こうに見えるのが本殿と拝殿。

絵馬発祥の地記念碑の隣には手水舎

手水舎の横の短い石段をのぼると本殿・拝殿の正面に。

Photo AC

ご祭神の高龗神(たかおかみのかみ)。龗(おかみ)は龍の古語で、龍は水や雨を司る神として信仰されています。

水占みくじ

本宮でやってみたかったのが「水占みくじ」! 最近ではいろいろな神社で水みくじを見るようになりましたね。

初穂料200円。私は小銭の持ち合わせがなく、なんとかくずして来たら、右上に小さく「楽天Payでもお納め可能です」との文字が…涙。時代ですね。

おみくじを持って進むと目に入るのが、石垣からわき出る御神水

この御神水は飲むと万病が治ると伝えられていて、その場でも飲めますが、水筒などに入れて持ち帰ることもできます。 神社にも持ち帰り用の「御神水ボトル」があり、初穂料500円です。

この御神水の左側に「水占齋庭(みずうらゆにわ)」があり、そこで水占いができます。

Photo AC

水占みくじを水に浮かべると、文字が浮かび上がってくるというもの。

外国から来られている方にもわかるように、説明板がありました。

それでは、チャレンジ!おみくじを水に浮かべてみると…

はい、「末吉」でした。結所に結んでいくことにしました。

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奥宮*貴船神社創建の地

奥宮

本宮から歩いて15分ほどのところに鎮座する奥宮。本宮を出たら、奥宮へと向かいます。

相生の杉*御神木

相生の杉

奥宮の鳥居の手前にそびえたつのが、相生の杉。御神木です。

相生の杉は、同じ根から生えた二本の杉。根をひとつとして寄り添うその姿が仲睦まじい老夫婦の姿のようで、「相老」とも掛けて「相生の杉」と呼ばれています。

その脇に鎮座するのが、二ツ社。末社・林田社(左)と末社・私市社(右)です。

林田社 – 祭神:少彦名命(医薬の神・酒造の神)
私市社 – 祭神:大國主命(縁結びの神)

末社・林田社と末社・私市社

思ひ川

鳥居

相生の杉から少し歩くと、鳥居が。その脇に「思ひ川」と刻まれた石があります。

思ひ川

この奥にあるのが「思ひ川」です。

「川」と言っても、私が見た時は水がほとんどありませんでした…。

貴船神社の本宮がまだ奥宮にあったころ、貴船神社に参拝する前にこの川で禊(みそぎ)をして心身を清めたそうです。禊の川・物忌の川であったこの川は「御物忌(おものいみ)川」と呼ばれていました。

夫とうまくいっていなかった和泉式部は、恋の成就を祈ろうと貴船神社にお詣りに。その話から、いつしかこの川は「思ひ川」と呼ばれるようになったのだそうです。

遅桜なほもたづねて奥宮 思ひ川渡ればまたも花の雨

高浜虚子

つつみヶ岩

つつみヶ岩

貴船石の巨岩「つつみ岩」。海底火山が噴火して流れ出した溶岩が固まったものとされているそうな。

ここから緑に包まれた参道を歩いて行きます。なんとも心が落ち着く感じがします。

参道

しばらくすると神門に到着。こちらをくぐっていきます。

神門

連理の杉

連理の杉

門をくぐると、またまた立派な御神木が。こちらは「連理の杉」。駒札には「連理の枝」ではなく「連理の杉」と書かれていました。でもこれは杉と楓。非常にめずらしいそうです。通る人はみんな見上げていましたよ。

「連理の枝」は、根元が別々の二本の木が途中から一つに繋がっているというもの。夫婦仲の良いことのたとえとしても使われます。

連理の杉のそばには日吉社。祭神は大山咋命です。

日吉社

本殿*「龍穴」の上に建つ社

本殿

奥宮本殿。奥宮の御祭神は、本宮と同じ高龗神(たかおかみのかみ)。水や雨を司る神です。

ここは貴船神社創建の地と言われています。

昔、初代天皇・神武天皇の母である玉依姫命(たまよりひめのみこと)が黄船に乗って浪速(大阪)から川をさかのぼってこの地に着き、水神を祀ったのがはじまり。「貴船」は「黄船」が起源だという説もあるそうです。

この本殿下には巨大な龍穴があり、奈良「室生」、岡山「備前」とともに「日本三大龍穴」とされています。

たまのじ

江戸時代、本殿を修理していた大工がノミをこの穴へ落としてしまった時、突風が起こってノミが空中へ突き上げられたのだそう。…なんだか恐ろしい。

大地の気の流れを「龍脈」、その流れが行きついて吹き出す場所が「龍穴」です。

本殿の隣には「権地」が。

龍穴は人間が見てはならないもので、もちろんその上に立つこともできません。その為、社殿を修理したり立て直したりするときは、この権地で作業を行ってから龍穴の上に移す(戻す)のだそうです。

御船型石

御船型石

こちらは御船型石

玉依姫命が乗ってきた黄船。その黄船が人の目にさらされないように、石で覆い隠したものだと言われています。

航海の時、この小石をいただいて持って行くと、海上安全にご利益があるそうです。

たまのじ

今は、いただいてはいけないような感じでした

和泉式部の絵馬

和泉式部の絵馬

本宮で見た和泉式部の絵馬がこちらにもありました。

和泉式部は夫のことで悩んで貴船神社を参拝した時、御手洗川(貴船川)の蛍を見て歌を詠みました。結社に歌碑があるので、またあとで紹介します。

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結社(中宮)*「結び文」で縁結び祈願

石段から鳥居へ

結社

奥宮を出て、次は結社(ゆいのやしろ)へ。奥宮から本宮の方へ歩いてくると、途中右手に結社への石段があります。そこを上ると、鳥居があります。

鳥居

鳥居をくぐると目の前に本殿があります。

本殿・拝殿

結社

「縁結びのパワースポット」として人気なのが、この結社。御祭神は磐長姫命(いわながひめのみこと)。縁結びの神、恋を祈る神として信仰されています。

神武天皇の曾祖父が磐長姫命の妹を妻として迎える時に、磐長姫命の父が磐長姫命もおすすめしたが叶わず、そのことを恥じた磐長姫命は「私はここに留まって、人々に良縁を授けよう」とこの地に鎮座したそうです。

天乃磐船

天乃磐船

社殿のそばに天乃磐船(あめのいわふね)があります。船形の自然石です。

昔、船は唯一の交通機関であり、人と人、文化と文化を「結ぶ」ものでした。また、奥宮の「船形石」のように神様の乗り物として神聖視されていました。貴船神社と船との関わりはとても深く、縁結びの神である磐長姫命の御料としてここに納められたのです。

桂*御神木

桂

社殿の左脇から裏へ回ると、大きな桂の木があります。御神木です。

いくつもの枝が天に向かって伸びている様子が、御神気が龍のように大地から勢いよく立ち上る姿に似ていて、御神徳を象徴しているとして御神木とされています。

たまのじ

本宮と奥宮にも大きな桂があります。

和泉式部歌碑

和泉式部歌碑

平安時代の歌人・和泉式部が参拝した時に詠んだ歌の碑がここにあります。

もの思へば沢の蛍もわが身よりあくがれ出づる魂(たま)かとぞみる
(あなたを想って悩んでいたら 沢の蛍が私から抜け出た魂のように思えてくる)

和泉式部

貴船神社から叡山電鉄・貴船口駅までの道沿いに「蛍岩」という蛍の名所があります。

蛍岩

今でも6月中頃からこの付近で蛍が見られるらしいです。

ちなみに、和泉式部が歌を詠んだ時、貴船の神から返歌が。

奥山にたぎりて落つる滝つ瀬のたまちるばかりものなおもひそ

「あまり思い悩むな」と諭されます。その後、和泉式部は夫の愛を取り戻すことができたのだそうです。

たまのじ

蛍岩から貴船神社までの道は「和泉式部 恋の道」と名付けられています。

結び文*縁結び祈願

結び文

縁結びのお願いごとがある人は必見!結社には「結び文」があり、「結び文」に願い事を書いて「結び所」に結んで祈ると、願いが叶うとされています。

かつてはススキなど細長い草を玉垣に結びつけて縁結びを願ったそうですが、今はこの緑色の「結び文」に。

結び文

縁を結ぶ」ということなので、恋愛だけでなく、就職や進学など、あらゆる縁を良き方向に導いてくださるそうです。皆さんは何との縁を望みますか?

たまのじ

願い事を書いたら細く折って、結び所にしっかり結びましょう!

Photo AC

御朱印*本宮と奥宮の2種

御朱印

授かった御朱印はこの2種。御朱印を授かれるのは本宮でのみ。奥宮の御朱印も本宮での授与となり、書置きのみです。結社の御朱印はないようです。

また、御朱印帳や御朱印帳かばんも授かることができます。詳しくは公式サイトで見てください!

▼貴船神社公式サイトへ

御守り・シールなど

貴船神社ではたくさんの種類の御守りやシールなどが用意されています。また、境内にわき出る御神水を使った「御神水ラムネ」や、御神水を使った恋の成就を願う飴「京あめ 結縁 恋珠」など、オリジナル製品もあります。

こちらも、詳しくは公式サイトで確認してくださいね。

▼貴船神社公式サイトへ

水神の総本宮・貴船神社でよいお詣りを

貴船神社へのお詣りは、心と自然が深く共鳴する特別な体験。緑の木々に囲まれた境内を歩きながら心に染み渡る静けさを感じる時間は、日々の喧騒を忘れさせてくれます。

四季折々の風景に囲まれながらも神聖な雰囲気をまとっているのは、貴船神社には特別なパワーがあるからなのでしょう。

あなたの心に静かな感動を与える場所、貴船神社。是非、足を運んでみてください。

よい旅を。たまのじでした。

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貴船神社へのアクセス・おすすめの宿/ホテル

■電車+バス <所要時間:約1時間から1時間半>
京都駅→JR奈良線「東福寺駅」乗換→京阪本線・鴨東線「出町柳駅」乗換→叡山電車鞍馬線「貴船口駅」下車、京都バス「貴船口駅前」バス停→「貴船」バス停から徒歩約5分

■地下鉄+バス <所要時間:約1時間から1時間半
京都駅→地下鉄烏丸線「国際会館駅」乗換→京都バス(貴船口・鞍馬行)「貴船口」バス停下車、京都バス「貴船口駅前」バス停→「貴船」バス停から徒歩約5分

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